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一級建築士事務所 赤沼政志建築設計室 「業務報告!」

住宅、診療所を多く手掛ける仙台の一級建築士事務所です。 建築設計業務を通しての喜怒哀楽を綴ります。

性能重視・・・

生活環境を自分の快適な状態にコントロールしやすい=高性能住宅・・・
しかし高性能住宅がいい住宅とは限らない。

住宅メーカー、工務店は性能の数値化、保証を仕様基準、工法としてアピールするが当然、ある程度の設計基準が前提の商品としての差別化でもある。

以前、高気密・高断熱の普及セミナーでゲストの建築家が「高気密・高断熱についてどう考えるか」という質問に「私は四季をありのままに感じられる住まいが理想であり、高気密・高断熱は息苦しい感じがします・・・」とKYな回答に会場内ドン引きしたことがあった。
しかし、今思えば会場の空気は読めなかったとしても、風や光や音など四季の風景としての空気を読みたいということだったのだろうと理解している。

無論、高性能を否定する訳ではない。
むしろ、それにこしたことはなく、東北の気候風土に向き合って建築設計する者として理想としての知識、理論をもつべきであると考えている。
ところが、最初に「あなたの設計はQ値、C値どれくらいの想定ですか」とか「断熱材と工法は何を標準的に採用してますか」という質問をうけることがあるが、ひねくれ者の返答はあえて
「No Plan・・・なぜなら依頼者の快適尺度、住宅への価値観と優先順位があってこそ、その具体的な提案がなされるべきだから・・・」

現在進行中のプロジェクトで数奇屋の住宅を計画しているが、先日の打合せで「蒔ストーブ」
「外貼断熱」の採用検討の話も出たのだが、「離れのゲストルーム」への採用として落ち着いた。
「出来ない」のではなく「しないほうがよい」と判断したのである。
着物姿に寒いといって皮靴にジャンパーをはおる訳にはいかない・・・せめて下着を着込むほうが潔いと思うのだが・・・
なんてことを妻に話すと、「あんたのいうことはわかるけど、なんか理屈っぽくてめんどくさい!」だそうです・・・。汗;
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  1. 2008/02/27(水) 12:40:19|
  2. 住宅建築
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設計業務の価値・・・

設計事務所に依頼しなくても建てられる。
実際に建てる作業は建設会社、工務店、住宅メーカー等の工事請負業者の手配による職人さん達であり、ある程度の設計図や見積書だけでも彼らの経験、知識、都合の範疇で建築することができる・・・
最近はメディアなどで「建築家とつくる家」などの紹介で設計のプロが関与したメリットを宣伝してくれてはいるが、デザインに反映されたこだわりに焦点があてられがちであったり、予算や敷地環境の問題を解決するヒーローとして映し出されていることがほとんどであるように思う。それはそれで我々のモチベーションであり、期待される重要な能力に違いはない、実際私もその類の番組や本をチェックしては感動、感心したり触発されたりしている。

しかし、もっと根本的な設計事務所の存在意義が浸透していないのが事実・・・

「工務店、住宅メーカーで設計料無料ってあったけど」
「近所の設計事務所は確認申請とるまでに数十万でやるっていうんだけど、ここら辺では工事費の10%くらいだとか報酬基準(告示1206号)通りに報酬もらえてるとこなんて、そうないってその事務所もいってたぞ」
「知り合いの大工は間取り図と立面図さえあれば建てれるっていってるぞ」

建築基準法の厳格化によってその業務の手間、責任、設計の質の要求が高くなったことにより上記のような考え方が改まり、設計業務を軽視する業者が淘汰されることも期待はしているのだが・・・
設計思想であるとかデザインを語る以前に厳密で詳細な構想図を図面としてまとめることの必然性と資金の掛けどころを判断する重要性を伝えなければならないと思う・・・
代理人、委託者として専門家へ依頼することで、その能力や時間を共有し、何をどういうふにいくらでつくるかを理解、納得する建築プロセスが設計事務所の最低限の存在価値能力であり、建て主への基本的な利益であると・・・
  1. 2008/02/26(火) 12:22:58|
  2. 依頼からの流れ
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竣工・・・

美里町の住宅(木造軸組工法/2階建/239.11㎡)が竣工、引渡し完了した。

前日に完了検査済証の通知を受け、今回は役所の固定資産税課の評価まで立会いの上、監理報告書をとりまとめ、さらに住設機器の取り扱い説明を行い、一連の監理業務が完了である。

まだ外構整備が若干残っているが、河川改良工事により移転を余儀なくした農村集落部において大屋根の存在感とシャープなコントラストの外観によって新たな風景を構築すると共に健やかな暮らしが営まれることを願っている。
P1020765.jpg P1020764.jpg c.jpg P1020758.jpg

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  1. 2008/02/08(金) 00:15:17|
  2. 出来事を通じて考えた事
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暮らしの提案・・・

2月3日のセミナー、拝聴いただきました方々へ御礼申し上げます。
漠然とした内容であったかと思いますが、またこうして少しずつでも僕自身の住宅設計についての考え方がお伝えできればいいなと考えております。

そのセミナーで武海建設の早坂氏と色々お話させていただき、そのときのお話をブログ掲載頂きました。
早坂氏の視野の広さとバイタリティに感銘したのですが、その視点というのが、暮らしを楽しむための提案に関する間口の広さです。

早坂氏のプロフィールはリンク先にてご確認頂くとして、彼の企画・編集する武海建設のホームページでのイベントやメルマガに掲載される内容は住宅づくりをハードとしての面のみならず料理、工芸、文学、音楽、フラワーアレンジメント等を暮らしの中に積極的に楽しむ提案を展開しており、住宅提案をする仲間の情報発信として興味深い。
「褒め殺し?本当はただ変な奴っておもってるんじゃないですか・・・」と早坂氏は謙遜していたのだが、自我の強い僕が感心したので・・・

僕自身、住宅が建築としていかに楽しく、難しいかを痛感するのだが、それは一言で言えば生活、暮らしをいかに安心、安全、快適に楽しくすごせる器に提案できるかということであり、そのための工法や技術の「売り」を持ってることは当然として、そこで生活を楽しむ為の提案が活かされなければならない・・・
そのためにも僕自身、芸の巾をもたねば・・・と感じている。
  1. 2008/02/07(木) 11:10:00|
  2. 出来事を通じて考えた事
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VE案・・・

先日、事務所を窓口として依頼した各工務店から住宅の見積書があがってきた。
今回は3社の相見積もりとして入札案内を出したのだが・・・。

指標としての金額を念頭に設計をつめてきたのだが、見積書の額面を開封する瞬間の緊張感と想定オーバーは毎度の事ながら脱力感を覚える。
当然、この時点では建主の要望を可能と思われる限り盛り込み、設計者としてよりいいモノをつくりたい欲望の集大成としての結果でもあり、ここからの分析と調整力が能力を問われる所である。勝負はこれから・・・

施工者を巻き込み、モチベーションの波及、共感と共に技術的な見積もりの検証から品質を落とさずに、デザインやつくりの根本を見直し、減額検討する。
いわゆる「VE案(バリューエンジニアリング)」の検討である。
ここが設計者として具体的な課題要件を解決するためのリアルで多角的な提案の試みの作業であり、クライアントの価値観を反映させるヤマ場であると考えている。
この観点から、いわゆるローコストの手法として住宅メーカーなどとは異なり薄利多売、流通システムの操作、経費削減というようなことではなく、明確な設計思想の基に素材、空間表現の選択肢を広げてゆく行為とも思える。

限りある予算の中でいい建築をつくっていきたい・・・

明日2/2(土)は東京出張、2/3(日)はセミナー講師とあわただしい週末になりそうです・・・

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愛犬のノエルがお留守番です・・・
  1. 2008/02/01(金) 23:36:59|
  2. 出来事を通じて考えた事
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プロフィール

代表 赤沼政志

Author:代表 赤沼政志
一級建築士事務所
赤沼政志建築設計室

仙台市泉区南光台4丁目  
5-2  サンパルコ201号
TEL022-796-0801
FAX022-796-0802


(略歴)
1967:岩手県花巻市出身
1985:専修大学北上
高等学校建築科卒業
(ラグビー部所属)
1989:東北工業大学
工学部 建築学科卒業
(ラグビー部所属)
1998:事務所開設


(趣味)
 小型船舶操縦
 模型作り
 カクテル作り


(音楽)
 VIKTOR LAZLO
 ANITA BAKER
 CARL ANDERSON
 DAN FOGELBERG
 MICHAEL SCHENKER

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