今年は一級建築士設計製図の講師として毎週、福島へ通っている。
受講生同志、講師共一丸となって全員合格へ向けて必死である・・・
絶対評価で計りきれない試験であるが故の難しさ、苦しさがある。
だからこそ、限られたチャンスの期間、なによりも、悔いのないようにしたい・・・
そういう人の下に栄光があると信じている。
住宅設計に取り組んでいる上でも、同じような事を思うことがある。
人生を豊かにする為の悔いの無い空間を創りたい・・・安易に流されて取り組んでいないか・・・反省はしても、悔いは残したくない。
そんな不安、苦しみを楽しみや喜びに変えるように・・・
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- 2007/08/29(水) 21:32:16|
- 出来事を通じて考えた事
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最近になって度々、住宅メーカーで住宅建築され、引き渡し間際になってからの不安を相談いただいた・・・
複雑な心境になる。
本音としては、その時点よりも提案時点から相談を伺いたかったのだが・・・
家づくりのスタイル、選択は様々なメリット、デメリットを伴い住宅メーカー、工務店、設計事務所などの依頼相談窓口があり、思想や都合に合ったパートナーと家づくりに挑む訳だが、いずれにしても共感、信頼の温度差の無いことが理想である。
前述のご相談の具体内容は省くが、
ひとつは住宅メーカー担当者の説明不足、社内の各担当への伝達不足が建主の不安から不信へ発展しつつある状況、
もうひとつが住宅メーカーの変更対応、社内設計基準の説明不足、施工精度の客観的評価に起因するものであった。
また、契約図面は添付されているがその図面記号等が説明、確認、理解されないままで、図面通りに施工されているのだが、仕上りに共感できない・・・といったことであった。
詳細な相談対応の内容もこの場では控えるが、結論的にはいずれの住宅メーカーも、さしでがましく私自身が話を整理させていただく中で、誠意をもっての協議、対応をいただき、建主の夢、財産を形づくる責任と、いい住宅をつくるモチベーションを確認できた。
家づくりは人生をかけた事業であり、夢と不安の中でドラマがあり、そこに携わる我々は信頼されるパートナーとして、プロデューサーとして貢献する自覚を常にプライドと共にもたなければならないことを痛感した。
ちなみに、最近第三者機関によるチェックや、別途建築士による監理チェックを推奨することを聞くが、私は自分自身の設計提案に始まり、建築主と向き合う中で、共感し、相互のアイデンティティをカタチにすることが家づくりのスタンスであり、その期待への責任で精一杯である。
ましてや業務として他の建築士の設計監理について指南するほどエラくない。
下手な喩えだが、他の恋人同士のデートコースがほんとうにそれでいいのか、キスの仕方など検証し、もっとこうしなさいなどと口を出すようなものだと思えてしまう・・・
だから、この相談は業務としてではなく、個人的相談として対応させていただいたものであり、この経験事例を元に私自身の戒め、啓発として捉えている。

(仙台七夕に家族でいってきました・・・)
- 2007/08/08(水) 22:26:42|
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