よく住宅設計の打合せ中に
「赤沼さんのお家は建築家の自邸としてどんななんですか?さぞや・・・」
などと興味深々なまなざしで聞かれることがある・・・
以前にも紹介させていただいたが、僕の住処は「借家」。
「そのうち、満を持した設計で建てるんでしょ。」
なんて茶化されたりするのだが、いつも決まって
言い訳がましくお話することなのだが・・・
住宅の難しさ、それは自分のライフスタイルの反映、家族のあり方、快適性の感覚尺度、嗜好の表現選択を確定させることであり、さらに変化に対する想定、展望を計画することにおいて完璧なものはありえないことを住宅設計を通じて、経験するほどに痛感させられる事である。
もっとも設計事務所はその満足度を追求すべく、日夜設計業務にいそしんでいるのだが・・・
今日の提案より明日、それを踏まえたいい提案を創造したい。
完成形、自分の「ありのままのカタチ」を具現化するのはまだまだ・・現在進行形でありたい。
そうしたモチベーションがバイタリティとして発揮されることが基本、共通ポリシーなのだと思っている。
そんなことを考えている欲深く、キリのない夢想主義で
甲斐性のない僕は自邸などまだまだ先のようである。
だからこそ、これからその難易度の高い大事業に挑もうとされている方へ失礼や不安の無いよう、それもこんな僕に一生涯の住処を提案依頼していただけることに感謝し、その責任と使命を全うする所存です。
あ、でも現時点で「僕の家」の構想は創ってあります・・・興味があれば御見せしますが・・・
スポンサーサイト
テーマ:マイホーム - ジャンル:ライフ
- 2008/05/10(土) 23:59:19|
- 不可能な家
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
「冬のソナタ」ではチョン・ユジン(チェ・ジウ)が住宅の設計をしたのだが
コストが合わずお蔵入りした模型「不可能な家」・・これをカン・ジュンサン(ペ・ヨンジュン)が失明する前に図面化し、失明後に自宅として住み、建築雑誌によりその家を訪ねたユジンとチュンサンが再会する・・・
感動した!という訳で、今まで私が依頼者と考え、楽しんできた足跡、「設計プラン」を少しずつ公開しようと思う。
実現化した案、架空の案を問わず、とりあえず最近のプランを掲載する。
プランはそれぞれ要望、嗜好性、環境等の複雑な背景に成り立つパーソナリティーを持っている。
批判ではなく評価できる部分を探し出してもらう見方をしていただければ幸いである。

気仙沼「R邸」第一案 142.43㎡

気仙沼「R邸」第二案 184.11㎡
作品・プラン集希望、無料設計相談、お問い合わせ等ございましたら、下記へご連絡下さい。 akanuma@cup.ocn.ne.jp
- 2007/04/25(水) 16:58:59|
- 不可能な家
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0