僕の知るところ、住宅の計画規模に計画学的な基準はない・・・
建築計画のテキストには事務所・学校・病院・医療施設などの適正規模がかかれているし、用途に応じた法律上の規定もあったりする。
しかし・・・住宅って・・・採光、換気や階段、天井高などの環境や安全基準はあっても規模の基準はあくまでも建築主のプライベート・スケールによるもの。
狭小住宅だろうが、どんなに広かろうが住む人のライフスタイルを素直に反映することになる。
部屋の利用率が高く、家庭内の人口密度が高いほど家庭内のコミュニケーションが図られ、その環境をより快適に、合理性を追求するコンパクトなプランほど空間提案の質とそのコンセプトの確立が期待される。
だからこそ建築設計者は規模(部屋数や帖数)をパズルでつくるのではなく、必要な空間の判断と提案を模索する。
よく打ち合わせ中に出る話題で、話合われるのが和室の必要性と帖数、子供室のありかたと大きさ、収納面積の確保である・・・
しっかりと相互に共感し、納得できるまで語り合いましょう。家族の未来へつづく笑顔のために。
え、住宅メーカーの営業マンに「1人10坪位が目安ですから4人家族は40坪の計画になります。」って言われました?
まぁ、それに越したことはない理想的な規模なんでしょうか・・・(苦笑)
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- 2010/06/03(木) 23:16:53|
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夫婦2人、子供2人いかに資金やスペースがタイトな条件のもと、合理的で豊な空間がローコストで建築できるか。
本気で必死に取り組んでいます・・・
無駄と余裕の判断、「最小限」というキーワードを解くことへの苦悩
。
ローコスト住宅はいわゆるメーカーのような流通上の量産による試行ではなく、提案とその手法によるローコストこそが本質の追求。
贅沢な空間のローコスト住宅を目指したい。
作品・プラン集をとりあえず見てみたい方、無料設計相談、お問い合わせ等ございましたら、下記迄お気軽にご連絡下さい。 akanuma@cup.ocn.ne.jp
一級建築士事務所 赤沼政志建築設計室 公式ホームページ
http://akanuma-arc.com//

- 2010/05/28(金) 23:30:34|
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恥を忍んで反省・・・
先日、OBクライアントからの電話。
「なんか、小屋裏収納の天井のボードにシミがあるんだけど、今度何かのついででいいから見にきてくれる?」
もしや!!と思い即座に施工業者を連れて確認・・・
やっぱり・・・結露!!!
天井断熱、屋根断熱と小屋裏を覆っていたのだが、小屋裏天井のタルキ間の通気クリアランスが狭く、温かい空気が
勾配頂部に集中して結露が起きているものと思われた。
それ以外の屋根裏部分は支障は見られなかった・・・
また、懸念されることに24時間換気のスイッチが止められている・・・
対策として、勾配頂部下のボードを有孔板とし、小屋裏収納内にパイプファンを設置した。
24時間換気の趣旨と配慮説明も改めてお話させていただいた。
その後の状況として、解消できているようである。
熱、気流、気密という目に見えないものをコントロールすることの難しさは以前から感じていたが、改めて机上の理論ではなく、実際に直面して挑まなければならない事態・・・
原因と対策を真摯に追求し、安心で快適な住宅を追求しなければ・・・

- 2010/04/05(月) 23:36:01|
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質疑に対する回答を終え、見積りが出揃った。
見積書の表紙をドキドキしながらめくる・・・
今回は3社だが、3様の金額・・・その差400万円。
比較分析しやすいように見積書の項目書式は指示要求しているのだが、
例えば外壁塗り壁仕様の場合、仕上げを左官工事・下地を外壁工事として見積もりを
している工務店と塗り壁仕上げの総称、工法として外壁工事にすべて含んだ内容として
積算されているケースもある・・・
詳細項目、施工要領をも分析し、拾い落としがないか、ムダ、フカシはないか、単価も適正か・・・
諸経費の根拠は・・・・
専門家ならではの職能を発揮し、施主の資産と夢に貢献する現実的な最初のヤマ場・・・
いいモノを少でも安く・・・譲れない、妥協の許されない夢の実現だから!
第21回フォトコンテスト 旭化成建材株式会社主催
- 2009/12/15(火) 00:00:47|
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先日までの完成見学会にお越しいただきました皆さまには、改めてお礼申し上げます。
晴れてお引き渡しとなりましたが、その後にも「見たかった。」と
言われることもありましたので完成写真を・・・


外観:マッシブな箱を階層構成として表現した。道路突き当りにある家としてランドマークとしての存在感とプライバシーを考慮。
中庭を内外中間領域として生活の中心舞台に設定した。

リビング:玄関ホールからドアを開けると中庭を囲うようにした明るいリビングが広がる。
イメージカラーとしたアクセントの曲面壁が、空間領域を分ける。
照明はすべて埋め込み、建具はすべて天井までのサイズに統一している。

和室:簡素かつ実用性に配慮。リビングと天井までの建具で仕切られているが、全面開放が可能である。
SOHO:書斎かつ自宅での仕事場は施主のプロフィールによる要望

水回り:家事の中心であり、食べる、排泄する、裸になる等の快適性と清潔感を感じる空間をめざして。
キッチン脇にはパントリーをフレキシブルなスペースに設定。
住設機器は既製品を費用対効果としてシンプルなものを選択。

階段・ホール:階段手摺は建築基準法対応の丸棒手摺を内蔵したユニバーサルデザインを意識した。
アクセントカラーのグリーンはペンキ塗装。
中庭に面する開口部は2階でも掃き出しの天井までのサッシとし、落下防止の手摺を設置。

2階子供室:中庭廻りの快適な明るい廊下から各室へ・・採光を得るためのランマとガラスブロックが落ち着いた
北面採光の部屋にアクセントを生みだす。

中庭:全面30センチ角のタイル貼りとし、屋根のないオープンな部屋・・・
正面の木製建具はガラリ形状で通風、採光に配慮し、プライバシーを守る
外観正面にも見えるアクセントの三角ステンレスアングルのスリットはバスコート脇に位置しており、
バスコートと中庭はつながっている。
(ローコスト・VEによる仕様のポイント)
・建具はタモ練付、またはシナ合板フラッシュによる枠高さ2メートル40センチのオリジナルデザインのドア
・床材はカバ材のムクBCグレード品
・1階のみ珪藻土塗り、その他クロスは量産クロス
・外壁は弾性リシン吹き付け
(完了時総工費)消費税込 26,145,000-
・木造軸組在来工法、2階建て、46坪
・建築、電気、設備、外構工事
・水道加入金、ガス工事、冷暖房、照明器具含む
・設計監理料別途
ご意見ご感想をお願いいたします。

悪くないね・・と思っていただけたら下の拍手ボタンなどで評価いただけるとうれしいです
- 2009/12/14(月) 16:02:44|
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現在進行中の「日吉台の家」
足場が外れた・・・
悪くないねぇ・・・


東北工業大学「みやぎ版200年住宅研究開発プロジェクト」対象住宅・・・
第21回フォトコンテスト 旭化成建材株式会社主催
- 2009/10/31(土) 21:10:42|
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僭越ながら・・・賞には無縁と思っていましたが、
旭化成建材株式会社主催、第21回フォトコンテストにて
グランプリを受賞!しました・・・
第21回フォトコンテスト 旭化成建材株式会社主催この現場は分離発注方式によって建築され、施主の推薦によりエントリーされていた為、
「グランプリ受賞との事で、写真撮影に来たよ・・」という施主からの連絡に半信半疑でした。
住宅は各個性と夢への実現へ取り組む建築の成果・・・
客観的に高い評価をいただけました事に感謝し、励みとして
より一層魅力的な建築をめざして取り組みます!!
テーマ:マイホーム - ジャンル:ライフ
- 2009/06/26(金) 15:01:56|
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「日吉台の家」基本計画・・・
土地決済に立会い、その足で敷地の再確認。

住宅は建主が主役であり、ライフスタイルの舞台空間を追求することに変わりは無い。
しかし、個の集合体として街並みを考え、場所の特性を活かさなければそこにあるべき
住宅ではないと考える。
道路付けとアプローチのとり方、周辺眺望の見え方と見られ方(閉じる/開く)、特に近隣とのコミュニケーションの有り方を想定する必要がある。
ただカッコよく、個性的な家というだけでは建売可能な商品にすぎない。
この敷地は幹線道路から1本入った閑静な住宅街であり、前面道路から擁壁で70cm地盤が高く、敷地を突き当たり正面に南から軸線的な道路が通る。
いわゆる道路正面アイ・ストップの位置にある住宅として、どう考えるか・・・
両側隣地は空地・・・将来どんな建物が建つであろう想定も考慮しなければならない。
- 2009/05/01(金) 23:56:13|
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「八手庭の家」・・・数奇屋建築を指向し、計画した住宅である。
施主の要望により断熱工事に関する特性との
相対的な比較の末、遮熱工法
アストロホイルの採用に至った・・

- 2009/02/05(木) 16:27:07|
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「明石南の住宅」・・・現場定例
この住宅のコンセプトとして軸線上の投光が考慮されている。
南側正面から敷地に向かってアプローチする道路とその軸線上への風景への視線の投光は
密集した住宅街にあって眺望を取り込み外部と内部をつないでくれる・・・
- 2008/12/09(火) 22:52:40|
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2×4による「山王の家」竣工・・・
2インチ×4インチの整数倍の断面長さを有する木材を枠組とし、構造用合板等を打ち付け
面剛性を高め、床、壁を構成する。
プランニングにおいて耐力壁線区画と開口率を検討制限し、金物や釘打ちによる接合補強により
耐震性の向上、耐火性、気密性の確保に合理的な工法である。
最近はほとんど構面をパネル化することが多く、施工精度の向上、工期短縮につながっている。
- 2008/12/08(月) 23:58:14|
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リフォームの相談・・・
正直にいうと、安易なリフォームの依頼・提案には二の足を踏む。
今ある縛りの中でそれをいかにうまく生かすか、現状の不具合をいかに
ちょっとの工夫で解決できるか・・・そんなドラマチックなメディアの演出が優先し、リフォームすべき
根拠とその解決手法への共感が希薄に感じられることがある。
共通して思うことはリフォームは費用対効果的には必ずしも安くならないことである・・・
ほとんどの相談が「資金が少ないので新築はあきらめてリフォームする。」とか「ちょっとした部分の工夫と日数で解決する。」といったお手軽かつ新鮮さの更新といった期待のニュアンスにもとれる。
むしろリフォームは設計費用もかかる。現状検証にはじまり技術・デザイン提案の負荷・・・
監理においても、部分解体や養生などの段取り、現場進行に沿った技術的判断対応能力を要する難易度の高い手法であると認識すべきだと思う。
さらに現状の千差万別な部材・素材に沿った技術的、性能的な根拠をどこまで把握できるのか・・・
既存柱の本質的な強度チェックにも限度がある。
いわゆる設計者の知識・経験能力による判断責任となる。
200年住宅、瑕疵保証制度など住宅の耐久性、付加価値を認めていく流れは歓迎すべきだが、
その根拠は本当にその歳月を経てなお確信のもてる設計・部材となっているのか・・・だと思う。
20、30年程度持てばいいというような思いの設計による住宅であったならば・・・
例えるなら、いつまた止まるかもしれないエンジンのさび付いたクルマに高性能のタイヤをはかせ、
高性能のカーナビをつけても費用対効果は得られないということである。
誤解のないように・・・リフォームが駄目というのではなく、難易度の問題・・・
当事務所の案件事例としても、数年前の案件だが・・・
100坪ある、ひいおじいさんの代からの住宅だが、今の家族構成はおじいさんと夫婦の3人のみで広すぎて老朽化もしているので建て替えたいが、おじいさんが大反対。
そこで新築するはずの資金2000万円でのリフォームを計画することになった。
来るべき宮城県沖地震のためにできうるだけの補強をしたい、そして無駄部屋をつくらず使いやすく
シンプルで合理的な水廻り空間を・・・というものだった。
「費用面に代えがたい歴史の更新・・・」
今日の相談もそんなことを話しながら、再度家族で話し合い、検討して再度相談するということに・・・
- 2008/12/06(土) 18:17:21|
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「明石南の家」
承認図確認以前に、現物にて再確認して最終決定すべき、との判断から施主、施工者と
住設機器メーカー・ショールームにて打合せ・・・
より機能的で多様な商品構成に目を奪われる。
設計者としては、よりシンプルで主張せずとも空間と一体的に機能することが前提要件であり、
費用把握しながら施主の嗜好との共感を確認する・・・
- 2008/10/23(木) 23:37:22|
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先日の地盤調査における結果報告書によると・・・
地盤構成均一・混入物なし・水位なし/低い・最低N値≒3.8
表層転圧の上、ベタ基礎採用・・・
地盤補強の検討は不要!
GO!
- 2008/04/23(水) 23:54:56|
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住宅建築においての地盤調査はスウェーデン式サウンディング試験(SS試験)、表面波探査試験などがあるが、今回はSS試験を採用した。
建物配置による5ポイント(4隅と中心)にて調査・・・
事前情報として地域的に比較的地盤は良好と聞いており、ベタ基礎の設計を想定しているが、調査次第では地盤補強を検討しなければならず、万が一の費用捻出を考慮はしているもののいい結果であるよう祈るような思い・・・
というのも解体時地中埋設物撤去の際、粘性土を確認し、表層の硬軟について若干の不安がよぎったのだが・・・
担当者と実況の所見について話したが、想定支持層における地耐力は出ているのだが、最終的にデータ報告書により、慎重に判断しなければならない・・・

- 2008/04/16(水) 10:09:57|
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午前中は先週打ち合わせたプラン修正の提示。
クライアントから別途依頼された家相の先生同席でだいたいの構想が固まる・・・
ついでに私の氏名の画数もみてもらい、今後の励みにアドバイスを受けた。
相をみてもらう経験などなかったので興味深く伺った。
午後、岩出山へ出向き解体の進捗状況及び今後の工程を確認。
地中埋設物の処理、復旧整地等の具体的な対応指示を検討し施工者へ伝達・・・

さらに夕方から別件新規で狭小住宅の設計相談の打合せ、まずは設計者の経験値、センスにおまかせ、期待いただくということで・・・
- 2008/04/05(土) 22:39:37|
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宅地において建築に伴って生じる問題のひとつに土留擁壁のやりかえが必要となる場合がある。
玉石積や二段擁壁などは設計者の判断報告によって役所担当者との協議が必要となる。
現在、依頼相談を受けているこの土地も宅地造成等規制区域内における擁壁として協議中なのだが安全性の確信とコストの兼ね合いが課題・・・
- 2008/03/28(金) 22:12:30|
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建築工事の工程においても、日柄を考慮するのだが・・・
厄介なのが三隣亡や土用の期間中である。
六輝の大安、仏滅はまだ日常に密着した感があるが、さらに十二直の成、建、平等までいくとさらに「よき日」は限られる・・・契約、地鎮祭(着工)、上棟、引渡しにおいてその近辺の日取りを想定すればよいのだが、土用の期間、お彼岸、お盆、年末年始を挟む工程にはその期間中の工程状況を考慮しなければならない・・・
地域性、風土によっての解釈と信心の度合いもあると思うが、進行中のプロジェクトでは4月下旬の着工に際して、4月17日の春土用入り前になんとか地鎮祭を終えようということになっている・・・
- 2008/03/26(水) 11:14:58|
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「岩出山の住宅」 解体に際して既存建物及び伐採樹木への御祓い、祈願をささげた。
その後、既存建物から新築建物へ支給再利用するもの、解体工程、範囲を再確認・・・
さらには、既存解体前の状況写真をおさめると共に今まで生活していた玄関前での記念撮影を行った上で、いまだ、あわただしく仮住まいへの引越しをすすめている施主と、残る重量物を立ち会った「プロジェクト・チーム」で運び出し、いよいよ始まり・・・
- 2008/03/25(火) 17:54:35|
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仙台市近郊で
土地購入からの住宅計画の相談を受ける。
設計監理を依頼されるも土地がなければ構想を建てようも無いのが筋ではあるが・・・
自己資金で土地購入後の建築資金のみを融資する前提であれば土地の購入後にじっくりと設計、計画可能であるが、土地、建物一式融資の場合は土地及び建築計画予算の明確化と融資に至るまでに建築確認申請の通知書を要するのが通例のため、シビアでタイトなスケジュールが想定される。
土地探し、土地の買い付け協議から決済までの期限が勝負期間となることを
ふまえての綿密な段取りと構想へ取り組むことになる。
- 2008/03/22(土) 02:52:34|
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概算書を作っている。
正確な見積書ではない。
あくまでも資金計画の根拠として、目標としての金額を想定する。
設計事務所においては実際の工事費は業者選定に至るまで金額はFIXしない。
敷地状況、規模、仕上げ、空間に伴う質や量によって金額は全く異なり、機能、デザインにおいても優先順位を判断しながら設計を進める。
概算根拠は
求められる精度にも依るが、今回は目標参考値として過去の事例実績を基に想定し、作成したにすぎず、限りある予算の中で無限の選択肢を整理し、コストコントロ-ルを念頭によりいい建築をめざしたい。
- 2008/03/21(金) 03:42:11|
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模型をつくっている。
カタチを検討し確認するための過程でボリューム模型は必ずつくる。
最近のパースCAD等はプレゼンテーションも美しく、効率もよいが、いまだにコツコツと模型をつくっている。
合理性より、手間がかかっても自分が生み出すカタチを職人の思いでつくることが楽しい。
単なるプレゼンテーション作業ではなく創造の自覚を持てる過程だと思っている。
- 2008/03/17(月) 11:27:37|
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生活環境を自分の快適な状態にコントロールしやすい=高性能住宅・・・
しかし高性能住宅がいい住宅とは限らない。
住宅メーカー、工務店は性能の数値化、保証を仕様基準、工法としてアピールするが当然、ある程度の設計基準が前提の商品としての差別化でもある。
以前、高気密・高断熱の普及セミナーでゲストの建築家が「高気密・高断熱についてどう考えるか」という質問に「私は四季をありのままに感じられる住まいが理想であり、高気密・高断熱は息苦しい感じがします・・・」とKYな回答に会場内ドン引きしたことがあった。
しかし、今思えば会場の空気は読めなかったとしても、風や光や音など四季の風景としての空気を読みたいということだったのだろうと理解している。
無論、高性能を否定する訳ではない。
むしろ、それにこしたことはなく、東北の気候風土に向き合って建築設計する者として理想としての知識、理論をもつべきであると考えている。
ところが、最初に「あなたの設計はQ値、C値どれくらいの想定ですか」とか「断熱材と工法は何を標準的に採用してますか」という質問をうけることがあるが、ひねくれ者の返答はあえて
「No Plan・・・なぜなら依頼者の快適尺度、住宅への価値観と優先順位があってこそ、その具体的な提案がなされるべきだから・・・」
現在進行中のプロジェクトで数奇屋の住宅を計画しているが、先日の打合せで「蒔ストーブ」
「外貼断熱」の採用検討の話も出たのだが、「離れのゲストルーム」への採用として落ち着いた。
「出来ない」のではなく「しないほうがよい」と判断したのである。
着物姿に寒いといって皮靴にジャンパーをはおる訳にはいかない・・・せめて下着を着込むほうが潔いと思うのだが・・・
なんてことを妻に話すと、「あんたのいうことはわかるけど、なんか理屈っぽくてめんどくさい!」だそうです・・・。
- 2008/02/27(水) 12:40:19|
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明確な性能の確保基準・標準仕様と価格基準・イメージの画一化・・・
住宅の購入基準として安心、安全、快適を求めるのは当然だがその判断基準が商品化されたモノへの知識であるとすれば、建築の魅力を伝えたい立場としては寂しい。
商品戦略はないが、案件個別のコンセプトと設計者としてのポリシーを持つべきだと思っている。

実家の花巻は雪景色・・・1棟竣工しました
- 2008/01/15(火) 14:48:26|
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上棟直前の現場・・・
厳しく真摯な目で土台、柱、梁、筋交い等の接合部をチェック・・・
やっぱり、架空の図面イメージが現実化していく様相はいつもワクワクする。

秋保「Y邸」基本設計から実施設計へ

秋保「Y邸」現場状況
先日も設計上のご質問、ご相談をいただき、ありがとうございました。
作品・プラン集をとりあえず見てみたい方、無料設計相談、お問い合わせ等ございましたら、下記へメール下さい。・・・お役に立ちたいと思っております。
akanuma@cup.ocn.ne.jp
- 2007/04/26(木) 17:45:10|
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【2/17(土)~2/18(日)】「家づくり必勝法セミナー」
有資格者による、住まいに役立つ4つのセミナーを仙台アエルビル30階で開催!!
▼2月17日(土)10時~12時
『後悔しない業者選定の秘訣』
家づくり業者選びが一番大切。どんなにいいプランでも、割安でも施工業者の選定を間違えると大変なことに!第三者だから話せる業者選定のチェックポイントに迫ります。
▼2月17日(土)14時~16時
『建築前に知っておきたい15の土地知識』
いざ建築しようとしたときに、道路の接道問題をはじめとして様々な制限を受け建築計画がスムーズに行かないことがあります。これらを解決するための知識を土地家屋調査士が伝授します。
▼2月18日(日)10時~12時
『賢い自己資金の貯め方と住宅ローン選定』
住宅購入を検討したいが自己資金はいくら必要か?賢い自己資金の貯め方は?住宅ローンの有効な組み方などをお話します。
▼2月18日(日)14時~16時
『いいプランと悪いプランの見極め方』
間取りを考えると希望や理想ばかりで収拾が付かない!お金が掛かるプランってどういうの?構造体や耐震対策に重点を置きすぎてプランは判らないという方に一級建築士が良い建築プランの立て方について指導いたします。
▼主催者:ハウスネットギャラリー東北 ネクスト・アイズ㈱
▼協力:仙台リビング新聞社
▼開催地:仙台市青葉区中央1-3-1仙台AERビル30階
▼お問合せ・予約
ネクスト・アイズ㈱ TEL/0120-406-212
http://www.hng.ne.jp/tohoku/fair_2007iedukuri1/index.html
- 2007/01/31(水) 21:02:55|
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土地探しから始めて住宅を建築したいという相談が数件ある。
土地に関して、私は建築士なので専門外ではあるが、プロジェクトを終始一貫してプロデユースする意味でも極力、相談を受ける。
しかし、実際に探すとなると専門家の力が必要になる。
やはりその土地勘のある不動産屋さんの協力の元に探し歩いたり、ネットワークブレーンからの情報を依頼する。
土地探しは難しい・・・
希望の環境、区画形質、金額、条件に合致させるべく相談者と出向くのだが、なかなか簡単に都合よく見つからない・・・
同行する私の立場としては、敷地条件として、クセのある難儀な区画形質環境のほうが設計のモチベーションが一層高まる。
悪条件をいかに建築の力で克服できるか、狭小、変形、高低差、斜面、密集地、方位に関してはむしろ
敷地が与えてくれるコンセプト、テーマになる。
安価な土地は必ず何らかのマイナス評価要因をもっている・・・
しかし、接道条件、都市計画法上の制限をクリアしていることが前提であるが、客観的な敷地の評価を建築によってかけがえのない場所に変化させることができると信じている。
だが、これから土地を購入しようと相談しているご本人にとってみれば、それは建築士の立場としての夢想家的発想でしかない。
建築は無から如何様にでもこれから発想し、つくることができるが、土地はそういかない。
簡単に区画形質の変更はできない・・・
通学や買い物に便利で、防犯上、自然災害にも安全な快適環境で納得できる物件を追い求めるのだが、明日見つかるか、数年後見つかるか・・・縁、タイミングをつかめるかということになる。
不動産専門家ではないので私が極力、相談を受けるという意味として、敷地の選定における条件の検証(適正か)、読み込み(地盤、周辺地形)をし、資金の把握と同時に建築以後の生活環境に付加価値を見出せるかを、その場所の意味をふまえながら建築をイメージすることしかない。
納得できる土地が見つかりますように・・・
- 2007/01/20(土) 15:36:05|
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